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この世の果て Vol.1

この世の果て Vol.1
From フジテレビ

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  • 発売日: 1994-10-21
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color
  • 実行時間: 150 分

エディターレビュー

内容(「VIDEO INSIDER JAPAN」データベースより)
『ヒーロー・インタビュー』も公開の鈴木保奈美と様々な役をこなす三上博史が主演のラブストーリー。


カスタマーレビュー

「自分の全てを与える」= 愛 だろうか?3
脚本家・野島節が炸裂したドラマだった。マリア(鈴木さん)はシロ(三上さん)に何をされても許してしまう。暴力も浮気も。「本当の自己犠牲など無い」という医者の目の前で車道に飛び出すマリア、盲目の妹に自分の角膜を移植させる為に。今放送したら苦情が殺到しそうだ。それぐらい極論で、横暴な、ナルシスティックな内容だと思う。「見返りを求めない」損得なしの関係を「真実の愛」と説くのは、ちょっと違うと思う。

印象的な豊川さんのセリフ「芸術家ほど無用なものはない、自分で何も生み出せないのに」「俺は1年に10人の男と付き合う女より、10年1人の男と付き合う女が好きだ」。

新たな境地のドラマ5
野島ドラマといえばそれまで「高校教師」や「人間失格」のように人間に冷酷な部分やタブーの連続の作風が多かったが、この作品に関してはそれまでの過激な印象は無かった気がする。

日本でも高名なピアニストだった三上がしかしながら「籠の中の小鳥」みたいな人生に嫌気がさし鈴木と共にひものような生活にまで低落する。一見矛盾しているような人生を歩んでいた三上だったけど、なぜか共感した部分も多かった。裕福で何もかも得られる人生が必ずしも最高とは限らないという事を。中盤でそのような裕福な自分に二度と戻らぬようにピアニストの命とも言える自らの手を砕いたシーンは衝撃だった。

野島作品での配役の職人技は毎回驚嘆させられるが、本作品も同じ事が当てはまった。今までトレンディードラマで華やかな役が多かったが、髪型を一変させて、尖っていて冷たい印象を出した鈴木や転落の苦悩を好演した三上を軸にまだ知名度が低いながら独特の演技で魅了した豊川や「野島レギュラー」にまでなった盲目少女の桜井やそれをきっかけに愛心が再び芽生える顔に大火傷を負った青年・金至上主義の医者・自分を奈落のそこへ落とした落とし前として「この世の果て」まで必ずや引きづり込むと誓った人間や知性に欠けているが母性に飢えた青年等。。。。配役もさる事ながら、キャラクター設定の妙も素晴らしいといわざる得なかった。

毎回野島作品に欠かせないのが、テーマ音楽だが尾崎豊の歌もドラマと併せて悲壮感漂うはまり曲だった気がする。

DVD化もされていなく、野島作品の中では特に知名度が高い作品でもないが、私の中ではトップクラスの感銘を与えた作品だ。
今のティーンネイジャーは知らない人も多い作品かもしれないが、野島作品を好んで見る人は是非見てもらいたい。