米国に比べ、日本の水素エネルギー開発はビジョンがない、あるいは、弱い、という見方もできるようだ。
水素エネルギーの開発分野としては、製造、輸送、貯蔵、利用の4つがあるが、例えば利用については、專ら燃料電池に注力しているように見える。マツダが開発している水素エンジンなどの利用はあまり考えられていない。
尤も、他の製造、輸送、貯蔵については、まだホームランがない。何とかヒットを積み重ねていこうとしているけど、数年前の状況と大して変わっていないようにも感じる。例えば貯蔵はどうするのか。水素ステーションにはやはり高圧タンクで貯蔵しておくしかない。それじゃ、本格的に燃料電池自動車が普及しても全部の車に水素を充填できない。
水素エネルギーは確かにすばらしいエネルギーだと思う。でも、現実的には普及までにかなり時間がかかる。技術者はみんなそんなことには気づいているはずだ。時間がかかるといったって、いまさら辞められない。開発費もかさむだろう。数年内に国の開発計画も見直しがなされる可能性が高い。でも、いまさら中止できないだろう。今政府が手を引いたら、燃料電池開発は止まってしまう。幾らトヨタががんばっても、一社だけでは無理だと思う。
それじゃ、現実的なエネルギー戦略を考えていく必要があるのではないか。と思う。将来的には水素エネルギーが入ってくる。でも、今の社会で水素エネルギーなんてなくても何も、誰も困らない。電気エネルギーがなくて困る人はたくさんいる。将来的には電気と水素という、二次エネルギーが広く使われていくのではないだろうか。
電気エネルギーと水素エネルギーの共存する社会を描くべきじゃないだろうか。




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