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デルとアップルのノートPCに使われているソニーのリチウム二次電池の発火事故が報道されている。関係各社には、原因究明と正確な情報の公開を期待したい。

リチウム二次電池はいまや、日常生活に深く入り込んでいる。ノートPC、携帯電話、携帯用音楽プレーヤ、家庭用ビデオカメラ、電動工具、などなど。今回の事故がある特定のメーカのノートPCに限ったことであれば、何とか対策もできるだろう。

現在のリチウム二次電池は組み込まれる機器ごとに電池の仕様が異なっている。形状も違うし、場合によっては、「リチウム二次電池」とはいいつつも、使われている材料も違っていることが十分に考えられる。これは、アプリケーションによって、電池に要求される蓄電エネルギーが違うし、電池を収納するスペースが限定されていることからくる形状の制約があるからだ。形はともかく、中身の材料が違えば、微妙に電池電圧も変わってくる。充電器もそれぞれにチューニングしたものを使う必要がある。だから、少なくとも小型携帯機器に使われるリチウム二次電池の標準化なんて難しいと思う。

このようなことは、メーカからユーザに十分に説明されていないように思う。もちろん、取扱説明書には記載されていることなのだろうが、購入時に十分説明すべきことだと思う。

通常のユーザは、電池パックと充電器はメーカ純正を使うべきだ。

ただ、今回の事故は純正の製品で起こってしまったことのようだ。それだけに深刻に受け止めるべきだろう。ソニーといえば、世の中にはじめてリチウム二次電池、いまのリチウムイオン電池の市販化を発表して以来、リチウムイオン電池の開発・商品化を進め、自社のエレクトロニクス製品以外にも他メーカの機器への組込みを積極的に進めてきた。そのメーカの事故だけに、関係者の衝撃は大きいのではないだろうか。

ノートPCなどに使う円筒形のセルは現在、中国、韓国メーカとの猛烈な価格競争にさらされており、低コスト化が求められている。それと同時に容量アップといった高性能化も強く求められている。安全性を確保するための工夫が後回しにされたのではないか。

電池形状などが異なる携帯電話用の電池などとは、おそらく生産工程も異なると予想されるが、原因として報じられている小さな金属片の混入は、電極板の切断時に起きてしまったのだろうか。だとすれば、電極の形状がそれぞれ異なる他の機器用の電池は大丈夫だろう。もちろん、それらの電池の生産工程のチェックは必要だろう。

ただ、電池パックは出荷前に電圧印加状態での品質検査をされているはずであり、もし、金属片が混入していれば、検査で不合格になるのではないかなとも思う。現時点ではよくわからない。

今は、まず、メーカの正確な状況把握が必要だろう。

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